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【香港=木原雄士】香港の西九龍裁判所は23日、2019年の警察本部を包囲したデモを巡り有罪と認定した民主活動家の周庭(アグネス・チョウ)氏の勾留を決め、収監した。共に活動していた黄之鋒(ジョシュア・ウォン)氏と林朗彦氏も今回有罪と認定し、収監した。量刑は12月2日に言い渡される。
有罪とされたのは「逃亡犯条例」改正案を巡る19年6月の抗議活動だ。黄氏は23日、違法なデモを主催し、若者らを扇動した罪を認めた。周氏は8月時点で罪を認め、有罪判決が出ていた。
裁判の前に取材に応じる周庭氏(左)ら(23日、香港)
裁判に先立ち黄氏は23日、「当局は私が刑務所にいることを望んでいるが、収監や立候補の禁止で活動を止めることはできない」と述べた。黄氏や周氏は14年の大規模デモ「雨傘運動」に参加し、民主化運動のシンボル的な存在になった。周氏は日本語が堪能で日本での知名度が高い。周氏が収監されるのは初めて。
香港メディアによると、19年6月に始まった一連の抗議活動で1万人以上が逮捕された。香港では6月末に香港国家安全維持法が施行され、政治活動への締め付けが厳しくなっている。周氏は8月に国家安全法違反の容疑でも逮捕された。
周氏や黄氏は所属した民主派団体デモシストから脱退し、デモシストも活動を続けるのが難しいとして解散した。
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