◆アジア杯▽決勝トーナメント１回戦 韓国 １（４ＰＫ２）１ サウジアラビア（３０日・アルラヤン、４万２３８９人）
【アルラヤン（カタール）３０日＝ペン・星野浩司、カメラ・今成良輔】 韓国（ＦＩＦＡランク２３位）はサウジアラビア（同５６位）に１―１で迎えたＰＫ戦を４―２で制し、ベスト８に進出した。
サウジサポーターの大歓声がスタジアムにこだまする中、韓国は好機が作れない展開が続く。前半４１分には左ＣＫから相手のヘディングシュートが２本連続でバーに直撃するピンチをしのいだ。トットナムＦＷ孫興民がチャンスを決めきれず、前半を折り返した。
後半開始３０秒すぎ、途中出場したばかりのサウジＦＷラディフがＳ・ドサリのパスに抜け出し、左足シュートをゴール右隅へ突き刺して先制した。
韓国は同９分にウルバーハンプトンＦＷ黄喜燦を投入。終盤にＭＦ黄仁範のシュート、パリＳＧのＭＦ李康仁の右クロスからＤＦ薛永佑のヘディングシュート、孫の強烈シュートなど猛攻も相手に阻まれ続けた。同アディショナルタイムには左クロスからミッティランＦＷ曹圭誠のシュートは相手ＧＫカサルにセーブされた。
敗戦間近だった後半５４分。右クロスをファーサイドで薛が折り返し、曹が豪快ヘッドをズドン。土壇場で同点に追い付き、試合は延長戦にもつれ込んだ。両チームで何人もの選手が足をつる死闘に。前後半１５分の延長戦でも決着はつかず、ＰＫ戦に突入した。
後攻の韓国選手が蹴る際には会場から大ブーイングが起こる。互いに２本を決めて迎えた先攻サウジの３人目、４人目のキックを韓国ＧＫ趙賢祐が２連続セーブ。韓国は４人目の黄喜燦が冷静に決め、４―２でＰＫ戦を制した。
韓国は昨年２月からユルゲン・クリンスマン監督（５９）が指揮。今大会は優勝候補の一角とされながら、１次リーグでヨルダンとマレーシアに引き分けるなど苦戦の末に突破し、決勝Ｔ１回戦で強豪サウジアラビアをＰＫ戦の末に破った。
【アジア杯】韓国がベスト８進出！ 後半５４分に追い付き、ＰＫ戦でＧＫ趙が２連続セーブ…サウジ破る - スポーツ報知
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