◇6日 中日2-1巨人(バンテリンドームナゴヤ)
いつものように天を仰いだマルティネスが、マウンドで仁王立ちした。最速159キロの直球と150キロ超のスプリットで2三振を奪って三者凡退で試合を締めた。NPB通算100セーブを伝える場内アナウンスに足を止め、記念のプレートを掲げた。竜党の祝福の拍手を浴びながら、笑顔が輝いた。
「先頭打者を抑えて、いつも通り自分の100%を出せるように意識した。育ててくれた両親のことが、頭に浮かんだ」
1軍デビューを果たしたのは2018年5月6日の阪神戦(甲子園)。それから、ちょうど5年。レグラ夫人も見守る中で球団史上4人目、206試合でギャラード(148試合)に次ぐスピード記録で100個のセーブを積み上げた。
17年に育成選手として入団。先発では思うような成績を残せず、リリーフの道へ。入団時の森監督の言葉を忘れなかった。「『日本で成功するには、真っすぐ以外も磨かないといけない』と言われ、落ちる球を勧められて特に練習してきた」。この日は直球と並んで大切にしてきた2球種で、巨人打線をねじ伏せた。
竜での歩みは野球人生そのもの。ウイニングボールは勝ち投手の祖父江に渡そうとして戻ってきた。キューバの自宅に飾るつもりだ。「初勝利と初安打もあるよ」と上機嫌で明かした。
来日7年目。あいさつは「おはよう」から「おやすみ」まで、日本語が自然と出てくる。食事は体を冷やさないよう、スープを欠かさない。最近のマイブームは、寄せ鍋の和風だし。ステーキの味付けは、ポン酢がお気に入りになった。
「ドラゴンズに感謝したい。キューバから連れてきてくれて仕事をさせてくれて感謝。最初は育成でも、諦めず最後までやろうという気持ちだった。今日この場に立てて最高です」。リーグトップタイとなる今季9セーブ目で防御率は0・00。
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中日ライデル・マルティネス通算100セーブ達成 リーグトップタイ9セーブで防御率0・00、育成から絶対守護神へ:中 ... - 中日新聞
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