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異常事態、1週間で3人目の大統領「ペルー国民に希望を取り戻す」 - 読売新聞

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 【リオデジャネイロ=淵上隆悠】南米ペルーの国会(定数130)は16日、新大統領にフランシスコ・サガスティ議員(76)を選出した。17日に就任する。政情が混乱しているペルーでは、1週間のうちに大統領が2度交代するという異常事態となっている。

 新大統領の選出は、マヌエル・メリノ前大統領の辞任に伴うものだ。国会議長だったメリノ氏は、マルティン・ビスカラ元大統領に対する罷免ひめん決議を主導した末に、自ら大統領に就任。「クーデターだ」などと主張する抗議デモを招き、わずか6日目で辞任に追い込まれた。

 サガスティ氏が所属する「紫の党」は所属議員全員が罷免決議に反対票を投じていた。国民の理解が得られやすいとして国会内での支持も広がり、100票近い賛成票を得た。サガスティ氏は選出後、「ペルー国民に希望を取り戻すため、できることはすべてやる」と述べた。任期は来年7月まで。4月の大統領選を円滑に迎えられるかが課題となる。

 サガスティ氏は、1996年12月、首都リマの日本大使公邸に武装した左翼ゲリラが立てこもった際、数日間にわたって人質となった経験がある。

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