華やかで洗練されたイメージが伴う、ファッション業界。しかしある視点から見ると、環境問題に影響を与える課題を抱えているといいます。
IBMが運営するWebメディアMugendai(無限大)では、テクノロジーの力でファッション業界を変えようという若者が登場。AIなどの最先端技術から微生物を使った洋服まで、その挑戦を語っていました。
できることから始めよう。微生物やAIを利用して服をつくるワケ
インタビューに登場していたのは、Synfluxというベンチャー企業を率いる川﨑和也さん。同社は、ファッションブランドのH&Mが主催する「100%循環型のファッション業界」を目指すコンペティションで特別賞を受賞するなど、世界から注目されています。
川﨑さんの肩書は「スペキュラティヴ・ファッションデザイナー」というもの。あまり聞き慣れない言葉ですが、これは問題の提起と発見に重きを置いた考え方を示すものだといいます。
巨大産業であるファッション業界が足並みを揃えて環境問題に取り組むのは難しいですが、具体的なプロダクトやサービスを示すことで「何が問題なのか」を可視化しているという川﨑さんたち。
具定的には、微生物と培養液で生成したタンパク質で洋服をつくるなど、ファッションに欠かせない「布」そのものを再定義する提案をしているそうです。
他にも、型紙の作成にAIを応用することで、布の廃棄が少ない形を高速で算出するといった試みなど、さまざまな視点からファッション業界に変革を起こそうと試みています。
巨大産業ゆえの廃棄ロス。解決のキーワードは「ファッションの楽しさ」
ファッション業界に対し、バイオやAIといったまったく違う分野からアプローチを続ける川﨑さん。学ぶべきことや苦労も多いはずですが、その原動力はどこから来るのでしょうか。インタビューの中で、以下のように語っています。
「つくることが好き」という気持ちですね。つくることを始めると、技術的なことはもちろん、知らなければいけない知識が果てしなく増え続けます。なぜならファッションは、建築や美術などと共進化してきた分野で、さまざまな文化的知見も必要になるんです。
僕は専門的な領域にとどまらず、どんどんファッションの概念を拡張していきたいと思っています。ファッションは服づくり単体だけでなく社会や技術とも関わりがあるものだということを、デザイナーはもっと知るべきです。
川﨑さんたちの挑戦はとても素晴らしいものですが、やはり気になるのは経済効果との両立です。少量での受注生産、いわゆるカスタマイズが安価で実現できれば、在庫も減り、環境問題にも好影響ですが、「大量生産、大量消費」を前提とした現在のファッション業界において、それは簡単なことではありません。
この問題に対し、川﨑さんは「ファッションの楽しさ」こそが解決のキーワードだと語っています。
「サステナビリティ」という概念をみんなが自分ごと化できていない空気は、日本のみならず世界全体でもまだあるんですよ。そういったときに、「ファッションの楽しさ」が突破口を開くひとつの解決策になると考えています。ファッションの楽しさが自分らしさの表現であるとすれば、カスタマイゼーション・システムはそこに介入する予定があるのではないかと思っているんです。そのカスタマイゼーションで在庫を減らし最適化された数だけを消費することで、我慢するだけではなく楽しみながら廃棄を減らすことができます。そのために我々はデジタルの力を借り、みなさんがカスタマイズできるWebサービスを立ち上げるべく開発をしています。
他にも、ペットボトルをリサイクルして開発した洋服の話題など、ファッション業界以外の方も楽しめるインタビューの続きは、Mugendai(無限大)でお楽しみください。
Image: Mugendai(無限大)
Source: Mugendai(無限大)
"解決策" - Google ニュース
February 26, 2020 at 05:00PM
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テクノロジーでファッションを変える。巨大産業に潜む問題を可視化し、解決に挑戦するベンチャー企業 - Lifehacker JAPAN
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