ロッテ東條大樹投手(31)が5-3の9回に5番手で登板し、1回2奪三振無失点に抑え、プロ8年目で初セーブを挙げた。

先頭のフランコを131キロのスライダーで空振り三振に。続く西川をカーブ、シンカーと2球で追い込むと、スライダーを外角低めに制球して見逃し三振に封じた。最後は代打の辰己をシンカーで一ゴロ。仲間とハイタッチし、「1軍で投げられていることがうれしいので、それを感じながら投げました。まっすぐの勢いが戻ってきたことが調子の良いバロメーターです」と喜びの表情を見せた。

昨季自己最多59試合登板で30ホールドの東條は、シーズン後の10月に右足首の手術を受け、今季は出遅れた。今季は2軍で30試合に投げたが、なかなか本調子には戻らず、ようやく今月2日に1軍登録。同日の日本ハム戦(ZOZOマリン)で今季初登板を果たし、1回を無安打2奪三振無失点に抑えて上々の発進をきった。この日の試合後も「1回目と同じ感じで入れたのが良かった。どのイニングでもゼロに抑えることに集中しています」と手応えを得つつある様子だった。

吉井理人監督(58)もセーブシチュエーションでの起用に、「東條、登場って言ってみたかった」と報道陣に冗談を言うほど上機嫌。「そうではなくて、益田とペルドモは今日は使わないって決めていたので、横山か東條にしたかった。もともと実力がある子。足首の手術で状態があまり上がっていなかったんですけれど、体はなんともないので、クローザーもいけると思っている」と評価した。【鎌田直秀】

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