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focusプロ野球:松井裕樹は200セーブ達成 村上宗隆は… WBC戦士の現在地 - 毎日新聞

WBCで優勝し、喜ぶ侍ジャパンの選手たち=米マイアミのローンデポ・パークで2023年3月21日、猪飼健史撮影 拡大
WBCで優勝し、喜ぶ侍ジャパンの選手たち=米マイアミのローンデポ・パークで2023年3月21日、猪飼健史撮影

 日本が3大会ぶりの優勝を果たしたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が幕を閉じてから約10日後、国内のプロ野球はシーズンが開幕した。熱戦の余韻が残る中、WBCに臨んだ国内組はチームで早速結果を出す選手がいる一方、戦列を離れた選手もいる。

特別な「開幕戦」で好発進

 WBC戦士の中で特別な一歩を踏み出したのが、楽天の松井裕樹投手だった。3月30日、日本ハムの新本拠地としてお披露目されたエスコンフィールド北海道で開幕戦を迎え、2点リードの九回に登板して早速セーブを記録した。

 プロ入り2年目の2015年、当時の楽天監督だった大久保博元氏(現・巨人打撃チーフコーチ)の抜てきで抑え投手として歩み始め、いきなり3年連続30セーブを挙げるなど、あっという間に球界を代表する守護神に成長した。今回のWBCでも1試合に登板した。

WBCの韓国戦で力投する松井裕樹=東京ドームで2023年3月10日、西夏生撮影 拡大
WBCの韓国戦で力投する松井裕樹=東京ドームで2023年3月10日、西夏生撮影

 重圧がかかる場面を何度もくぐり抜けてきた松井投手にとっても、開幕戦は特別な意味があった。1点リードの九回に登板した18年の開幕戦も九回に登板したが、同点とされて延長戦までもつれた。松井投手は「(開幕投手で先発した)則本(昂大)さんの勝ち(投手の権利)を消してしまって、その年は1年間うまくいかなくなった。開幕にあたり、戒めのように思い出す」と語る。

 プロ入り通算197セーブで始まった今季は、開幕戦で好発進すると、4月5日の西武戦で今季3セーブ目を挙げ、通算200セーブに到達した。史上最年少で節目の記録を迎えたが「若い時から大事なマウンドにたくさん上げていただいた歴代監督さん、投手コーチの方々のおかげ」と、うれしさよりも先に感謝の言葉が口をついた。

西武の源田は治療を優先

 一方、西武の山川穂高選手は開幕から4番で出場していたが、9日のソフトバンク戦はスタメンに名を連ねながら、1打席も立たずに途中交代し、10日に出場選手登録を外れた。

 山川選手は6日の楽天戦で、WBCでの「学び」を取り入れ、結果を残したばかりだった。WBCでチームメートだった大谷翔平選手(エンゼルス)との会話をきっかけに、試合前の打撃練習をグラウンドではなく、室内練習場で行った。打撃練習を室内で行うのが習慣になっている大谷選手から「外(グラウンド)で打つのも中(室内練習場)で打つのも一緒じゃないですか」と言われたという。

 「その境地に行きたかった」と山川選手。早めに入場した観客がいるグラウンドで試合前の打撃練習をすると、「ボールを飛ばしたい意識が強くなって、打撃フォームのバランスを崩す可能性がある」と考えた。室内では遅めのボールを引きつけて打ち返す練習に取り組んだ。

 6日の試合はセンター方向に2安打を放ち、「すぐ結果が出たのは良かった。調子次第で、修正したい時などは中(室内)でもいいかな」と手応えを語っていた。戦列を一旦離れることになったが、復帰が待たれる。

開幕戦の第1打席で本塁打を放ち、チームメートに迎えられるヤクルトの村上宗隆(右から2人目)=東京・神宮球場で2023年3月31日、長谷川直亮撮影 拡大
開幕戦の第1打席で本塁打を放ち、チームメートに迎えられるヤクルトの村上宗隆(右から2人目)=東京・神宮球場で2023年3月31日、長谷川直亮撮影

 西武は源田壮亮選手もWBCの大会中に右手小指を骨折し、治療を優先して開幕から1軍で出場できていない。

 WBCの前半は不調に苦しんだが、準決勝で逆転サヨナラ打、決勝で本塁打を放ったヤクルトの村上宗隆選手は、開幕戦の第1打席でいきなり本塁打を放った。歴代単独2位のシーズン56本塁打を放ち、3冠王に輝いた昨季の記録越えに向けて、走り出している。【川村咲平】

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