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【巨人】大勢「0点台というのは目指したい」史上3人目防御率0点台セーブ王へ決意語る - スポーツ報知

 巨人の大勢(翁田大勢)投手(23)が27日、東京・稲城市のよみうりランド内でトークショーに出演し、理想とする絶対守護神への成長を目指して「防御率0点台」「セーブ機会失敗ゼロ」を来季の目標に掲げた。今季は新人タイ最多記録の37セーブを挙げて新人王に輝いた剛腕は、史上3人目となる防御率0点台でのセーブ王を目指して飛躍を遂げる。また、秋季キャンプから外野に挑戦中の増田陸内野手(22)はトークショーで「来年は外野でレギュラーを絶対に取ります」と宣言した。

 進化の歩みを止めることはない。大勢の言葉に力がこもった。今季は惜しくも2差で逃したセーブ王獲得を目指す来季へ、数字面での目標を問われると、言った。「(防御率)0点台というのは目指したい」。防御率0点台でのセーブ王は、過去に97、98年の佐々木主浩(横浜)と02年の豊田清(西武)のみ。球団では初、セ・リーグで2人目となる領域へ踏み込むことを目標に設定した。

 ルーキーイヤーの今季はシーズン通して守護神を担い、57試合で1勝3敗、新人最多タイ記録の37セーブ。57イニングで自責13の防御率2・05だった。仮に今季と同イニングを投げた場合、自責6以下なら0点台に到達できる。難易度の高さは理解したうえで「そう簡単なものではないですけど、そこに挑んでいっている自分というのを見てもらったり、ワクワクさせられたら」と、瞳をぎらつかせた。

 “失敗しない男”にもなる。今季、セーブが記録される場面での失敗は1点リードで登板した5月8日のヤクルト戦(東京D)の1度のみ。すでに新人離れしたマウンド度胸を発揮しているが、満足はしていない。「一個、一個の積み重ねが大きい記録になればいいと思ってはいるんですが、絶対に失敗はしないほうがいい。短いイニングをしっかり投げ切る集中力をもっともっと持っていかないといけない」と、ノーミスでのシーズン完走も目標に掲げた。

 この日はトークショーに出演。抽選で選ばれたファンとともに絶叫マシンにも搭乗し、「めっちゃ怖かった。隣にファンの人たちがいるのであまり恥ずかしい姿を見せられないので無理して頑張りました」と苦笑する場面もあった。2年目のジンクスを打破するため、自らに高いハードルを課して臨むオフシーズン。ファンからの温かい声援も力に変えながら、絶対守護神へと成長を遂げていく。(小島 和之)

 ◆過去の防御率0点台セーブ王

 ▽佐々木主浩(横浜) 150キロ台の直球に数種類のフォークを操り「ハマの大魔神」と呼ばれた。97年は49試合に登板し3勝0敗38セーブ、防御率0.90でセーブ王に。翌98年は前年を上回る圧巻の投球を見せ、51試合で1勝1敗45セーブ、防御率0.64で同タイトルを獲得し、リーグ優勝&日本一に大きく貢献。

 ▽豊田清(西武) 高い制球力と鋭く落ちるフォークが武器。02年は守護神として57試合に登板し6勝1敗38セーブ、防御率0.78でセーブ王に輝いた。

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