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祖父江、嘉弥真に続け!ウエスタン・セーブ王からの飛躍 - 高校野球ドットコム

 ウエスタン・リーグでは椎野 新(ソフトバンク)と濱地 真澄(阪神)のふたりがともに8セーブで最多セーブ争いの首位を走っている。現在、浜地は一軍登録されているが、椎野は今シーズン一度も一軍に昇格していない。二軍で実績を残し一軍昇格をつかみ取りたいところだろう。

 さて過去ウエスタン・リーグの最多セーブとなった投手たちは、タイトル奪取をきっかけとし一軍でも結果を残すことができているのだろうか。2010年から2020年までの11年間にウエスタン・リーグで最多セーブを記録した投手たちを振り返ってみたい。

 この11年間で15人が最多セーブの座を掴んだが、一軍でも同様に最多セーブのタイトルを獲得した投手はひとりもいない。また、年間を通じてクローザーを任され投手も見当たらない。しかし、一軍で実績を残した選手は少なくない。

 2016年に11セーブを挙げた祖父江大輔(中日)は、1年目の2014年から一軍で54試合に起用されていた実績者。同年も一軍で46試合に登板し12ホールドをマークした。以降も一軍を主戦場とし昨年は最優秀中継ぎのタイトルを獲得している。

 祖父江と同じく2016年に最多セーブとなった嘉弥真新也(ソフトバンク)も、翌2017年から完全に一軍に定着した。個人タイトルの獲得こそないが、今シーズンを含め5年連続で50試合以上に登板し、左の中継ぎとして日本一4連覇に大きく貢献してきた。また通算100ホールドまであと2つに迫っている。

 2015年に最多セーブとなった石崎 剛(阪神)は翌2016年に右肘痛の影響で10試合の登板にとどまったが、3ホールド、防御率1.68と開花の兆しを見せた。オフは台湾で行われたアジアウインターベースボールリーグにも参加し12試合で5セーブ、防御率0.00の成績を残している。2017年には後半戦で26試合に登板し、防御率1.17と躍進。アジアプロ野球チャンピオンシップの日本代表にも選出されている。

 2019年途中にロッテへと移籍した。今シーズンは一軍での登板機会がまだ訪れていないが、二軍では24試合の登板で28.1回を投げ42奪三振を記録。防御率0.64と復活の兆しは見せている。

 2019年には当時育成契約だった漆原 大晟(オリックス)が最多セーブに輝いた。翌年から支配下登録され一軍で22試合に登板。一時は抑えも任されるなど、首脳陣の期待も大きい。

 今後、ウエスタン・リーグの最多セーブから祖父江や嘉弥真のように一軍で実績を残す投手は現れるだろうか。

<ウエスタン・リーグ最多セーブ>
2020年(12セーブ)田中 法彦(広島)
2019年(23セーブ)漆原 大晟(オリックス)
2018年(20セーブ)伊藤和雄(阪神)
2017年(23セーブ)メンデス(阪神)
2016年(11セーブ)嘉弥真新也(ソフトバンク)、祖父江大輔(中日)
2015年(10セーブ)飯田哲矢(広島)、ザガースキー(広島)、石崎 剛(阪神)
2014年(17セーブ)フィリップス(広島)
2013年(17セーブ)玉置 隆(阪神)
2012年(16セーブ)小熊 凌祐(中日)
2011年(14セーブ)金剛弘樹(中日)、矢地健人(中日)
2010年(17セーブ)武内 久士(広島)

※数字は2021年9月19日終了時点

(記事:勝田 聡)

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