サッカーのFIFAワールドカップ(W杯)カタール大会に出場している日本代表は23日にグループリーグE組初戦のドイツ戦を迎える。
初戦を間近に控えても、スタメンを巡る議論が分かれるのがGKだ。本番を想定した9月の欧州遠征で、初戦・米国戦の先発を射止めた権田(清水)が試合中の負傷で離脱。代わったシュミット(シントトロイデン)は続くエクアドル戦で終了間際のPKを完璧に止め、強烈な印象を残した。
そうして迎えた今月17日、W杯前で最後の強化試合となるカナダ戦でゴールマウスを守ったのは再び権田だった。アジア最終予選で突破が決まるまでの全9戦にフル出場。その重圧を乗り越えたことへの森保監督の信頼は厚く、「(予選を通じて)スーパーセーブで突破に貢献してくれた。そこ(の実績)を基本的に考えながら、最後の調子を見て先発を決めたい」と話す。
ただ、「最後の調子」の見極めが難しい。5日のJ1最終戦以来の実戦となった権田のパフォーマンスは、セービングこそ安定していたものの、セットプレーではヒヤリとするシーンの連続。ハイボールをつかめず、繰り出したパンチングも弱く、ピンチが続く場面も。試合勘の回復で反応速度がどれだけ上がるかがカギだ。
ドイツには大柄な選手も多く、セットプレーに不安を残して試合に臨むわけにはいかない。身長1メートル87の権田に対し、ベルギー1部で奮闘するシュミットは1メートル97。さらに高校の途中までフィールドプレーヤーとして磨いた足元の技術や前に体を入れられても球に届くリーチの長さは武器になる。ただ、本人が「ゴンちゃん(権田)は最終予選で高い山を越えた」と語るように、自身の代表キャップ数は11と、国際舞台の経験では物足りない部分もある。
セーブ力と経験の権田か、高さと勢いのシュミットか。森保監督の決断が注目される。(ドーハ 西井遼)
ドイツ戦へ向け調整する(左)権田と(右)シュミット=松本拓也撮影
セーブ力と経験の権田か、高さと勢いのシュミットか…あす初戦GKスタメンは? - 読売新聞オンライン
Read More
Bagikan Berita Ini
0 Response to "セーブ力と経験の権田か、高さと勢いのシュミットか…あす初戦GKスタメンは? - 読売新聞オンライン"
Post a Comment