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DeNA・康晃「月間18勝」締めた!決意の201セーブ 難病で離脱した三嶋の分まで「勝負の9月」へ - スポニチアネックス Sponichi Annex

<D・中>9回、マウンドに上がった山崎康は1点差を守りきり戸柱と握手(撮影・長久保 豊)
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 2位のDeNAは31日、中日に競り勝って2連勝。57年8月に並ぶ球団2位タイの月間18勝をマークし、首位・ヤクルトとのゲーム差を6・5とした。1点リードの9回を締めた山崎康晃投手(29)が通算201セーブ目となる31セーブ目。ブルペンを支えてきた盟友で8月30日に「胸椎黄色じん帯骨化切除術」を受けて長期離脱となった三嶋一輝投手(32)の思いも背負い、30日間で27試合が組まれる正念場の9月に向かう。

 3―2で迎えた9回。グラウンドが暗転した。いつもの登場曲「Kernkraft 400」が流れると球場の雰囲気は最高潮に。DeNAが快進撃を演じた8月を締めるのは、もちろん山崎だ。

 「(先発の)浜ちゃん(浜口)が頑張って、野手の皆さんが1点を守ってくれて、僕もマウンドに立てている。最高です!」

 全員の思いを背負った山崎は先頭の阿部を141キロのツーシームで三ゴロ。続く三好は1ボール2ストライクから内角への150キロ直球で見逃し三振に斬った。最後は溝脇をこの日最速の152キロ直球で遊ゴロ。今季31セーブ目の通算201セーブ。57年8月に並ぶ球団2位タイの月間18勝(6敗)を達成した。

 最大17・5ゲーム差あった首位ヤクルトをチームは一時4ゲーム差まで追い詰めた。ヤクルトとの「ハマスタ夏の陣」だった26日からの3連戦こそ3連敗を喫したが、チームとして8連勝もあった好調な8月で山崎自身も11セーブをマーク。夏場の厳しい時期に9回を守り抜いた守護神は「ブルペンも全員、いつでもいける準備をしている」と投手陣一丸を強調した。

 弱音を吐けない理由が増えた。近年はともにブルペンを支えた盟友で昨季は守護神の座も争った良きライバルの三嶋が前日に「胸椎黄色じん帯骨化切除術」を受け、今季中の復帰は絶望的に。コロナ禍による中止の影響もあり9月は30日間で27試合の過密日程が待っている。山崎と三嶋のダブルストッパー構想もあったが、現有戦力で戦い抜く覚悟である三浦監督は、首位とのゲーム差を6・5に縮め「誰がというより、全員でつないできた」と8月を振り返った。

 お立ち台で山崎は盟友に向けて誓った。「戦っていく中で、三嶋さんが一日でも早く復帰できるよう僕たちも一生懸命、頑張っていきたい」。勝負の9月。誰も優勝を諦めていない。(君島 圭介)

 《球団2位タイ》DeNAは今月を18勝6敗で終えた。チームで月間18勝以上は(57年は引き分けを0.5勝0.5敗として勝率を計算)、
年 月  勝―敗分   勝率
57[8] 18―9<1>  .661
97[8] 20―6     .769
22[8] 18―6     .750
 と3度目で大洋時代の57年8月に並ぶチーム2位タイの記録になった。なお、57年は全18勝を秋山登7勝、大石正彦6勝、権藤正利5勝と3人でマークしたが、今回も今永5勝、大貫、浜口各3勝と先発3人の活躍が光った。

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