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【巨人】大勢、セ・パトップタイ23セーブ 8回は平内龍太が前日サヨナラ2ラン被弾のリベンジ成功 - スポーツ報知

◆JERAセ・リーグ 広島5―7巨人(3日・マツダスタジアム)

 不安定な試合の流れを、2人の右腕がガッチリとつかみ、勝利をたぐり寄せた。2点リードの9回2死一塁。守護神・大勢が菊池涼を三飛に打ち取り、連敗を3でストップ。グラブをパチンと叩き、大城とタッチを交わした。ヤクルト・マクガフに並ぶ両リーグトップタイの今季23セーブ目を挙げ、負ければ借金生活に突入という瀬戸際で踏ん張った。

 7回までに互いに5点ずつを奪い合うシーソーゲーム。巨人が1点を勝ち越した直後の8回、チームにとっての鬼門となっているイニングで平内にリベンジの機会が巡ってきた。前日2日の同戦。両チーム無得点の9回を託された右腕だったが、無死一塁からマクブルームにサヨナラ2ランを被弾。悪夢のような敗戦から一夜明けたこの日の試合前、桑田投手チーフコーチと2人で話し合った。周囲の選手にも意見を求め、自身の持ち味である力強い直球で攻めていく姿勢を再確認した。

 「いろいろと話を聞いて、思っていた感覚が(周囲と)一緒だった。それを信じてマウンドに上がった」

 敗戦に落ち込んでいた心を切り替えた。マウンドでは先頭の小園を左翼・石川の好守にも助けられて左飛に仕留め、代打・野間は153キロの内角直球で見逃し三振。中村奨も151キロで右飛に打ち取った。全10球中9球が直球と力でねじ伏せ、1回無安打無失点で勝利のバトンをつないだ。

 今季8回は46失点を喫しており、イニング別の失点数では2回の47失点に次いで2番目だ。大勢へとつなぐ“8回の男”として平内が成長を果たせば、チームに大きなプラスを生む。原監督は「結果が出たから良かったと思います」と評価。悔しさを乗り越えて、背番号11はポジション確立へと右腕を振る。(小島 和之)

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