巨人のドラフト1位・大勢(翁田大勢)投手(22)が4日、自然体で球史に名を刻むことを誓った。現在、初登板から6試合連続セーブ中で、角盈男(三男、みつお)氏(65)=野球評論家=が持つ球団の新人最多記録にあと「1」。5日からの広島3連戦(マツダ)で更新に挑む。開幕からの連続セーブでもプロ野球記録となる広島・大野豊の12試合(93年)を視野に捉える若き守護神に、角氏が独占メッセージを送った。
◆角さん独占メッセージ
大勢が俺の新人セーブ記録を抜くって?
44年も前と今では、時代が違うからね。俺たちが現役の頃はシーズンで20セーブを挙げたらすごいと言われたけど、今は30セーブも40セーブも挙げるわけだからね。シーズン7セーブなんて通過点中の通過点。早く破ってもらいたいよ。
大勢は抑え投手としての条件をすべて備えている。ストレートが速いし、コントロールもいい。フォークなど縦に変化する球もあれば、スライダーなどの横の変化も使える。マウンド度胸も問題がない。
開幕戦で走者をためたけど、後続を抑えた。あれが自信になったのではないかな。ストッパーは、打たれても後を抑えればいいんだよ。つまり、チームが勝って終わるのが一番。最終目的はチームに勝ち星をつけることなんだから。
あとはスタミナの問題だけ。毎日、毎日、真剣勝負を半年間続けることは並大抵ではない。投げ方もサイド気味だから、肘にも負担がかかる。そのへんのケアを大事にしていってもらいたい。
「抑え投手には経験も必要」と言われる。しかし、ルーキーには“勢い”がある。今は“経験”を上回る“勢い”で行けばいい。「調子に乗る」という言葉もある。結構だね。大いに調子に乗っていってもらいたい。(野球評論家・角盈男)
◆角三男(現・盈男) 三菱重工三原から76年ドラフト3位で巨人入り。左上手から力強い直球を武器に78年は先発6試合を含む60試合に登板。5勝7敗7セーブ、防御率2.87で新人王を獲得したが、翌79年に2勝5敗6セーブ、防御率4.02と苦しみ、同年オフにサイドスローに転向した。80年に11セーブを挙げると、81年に20セーブで最優秀救援投手に輝いた。80年代の巨人・王監督時代の勝利の方程式の一角で「角―鹿取―サンチェ」は一世を風靡(ふうび)した。その後は左肘の故障もありながらブルペンを支え、89年シーズン途中に日本ハムへ移籍。先発に再挑戦するなど3年間で7勝を挙げ、92年には野村克也監督率いるヤクルトに移籍。再びリリーフに転向して46試合に登板するなどリーグVに貢献した。この年限りで現役を引退し、通算618試合に登板し38勝60敗99セーブ、防御率3.06。巨人で挙げた93セーブはクルーンと並ぶ球団最多で、517試合登板は球団史上3位。
【巨人】球団新人最多7セーブの角盈男氏、大勢へエール「早く破ってもらいたい。今は“経験”を上回る“勢い”で行けばいい」 - スポーツ報知
Read More
Bagikan Berita Ini
0 Response to "【巨人】球団新人最多7セーブの角盈男氏、大勢へエール「早く破ってもらいたい。今は“経験”を上回る“勢い”で行けばいい」 - スポーツ報知"
Post a Comment