去る2005年、韓国プロ野球KBOリーグに一人の大卒ルーキー投手が登場した。当時、彼はデビューイヤーながら国内最高のブルペン投手という評価を受けていた。
それから17年が経ち、“不惑”となった今も、彼はトップレベルのクローザーと評価されている。その人とは、かつて阪神タイガースで活躍した投手オ・スンファン(39、サムスン・ライオンズ)のことだ。
来る7月に40歳の誕生日を迎えるオ・スンファンは、いつ引退を発表してもおかしくない年齢だ。ただ、今のオ・スンファンの頭に“引退”の2文字はない。
オ・スンファンは2005年の2次ドラフトでサムスンの指名を受けてプロ入りした後、2021シーズンまでに日米韓通算461セーブを達成。内訳は韓国で339セーブ、日本で80セーブ、アメリカで42セーブとしている。
特に韓国プロ野球でオ・スンファンのセーブ記録は歴代でも圧倒的1位であり、オ・スンファン以外で300セーブを達成した選手はいない。(通算に2のソン・スンラクは271セーブ)。
驚くべきは、この大記録がただの過去の成績というわけでもないことだ。オ・スンファンは2021シーズンで64試合に登板し、防御率2.03の44セーブを記録し、サムスンの“最後の大将”として君臨している。
同年シーズンでオ・スンファンは史上最年長セーブ王及び通算300セーブを達成し、サムスンのレギュラーシーズン2位に貢献。近年下位低迷が続いていた球団の暗黒期脱出の立役者となった。
「自分で自分の引き際を…」
2022シーズンのサムスンでもクローザー務めるのはオ・スンファンだ。もはやオ・スンファンのいないサムスンのブルペンを想像することは難しく、オ・スンファンに代わる投手はほかにいないと言っても過言ではない。
「オフシーズンも特に体重変化はなく、コンディションも良かった。ケガなくシーズンを乗り切るため、年齢に合わせて練習を続けている」というオ・スンファンは、「今シーズンはできるだけ多くのセーブをしたい。自分がセーブを多くするということは、それだけチームが勝利できるという意味だ。ただ、それよりも重要なことは“ブロウンセーブ(セーブ失敗)”を減らすことだ。今の私の目標はそこに向かっている」と強調した。
続けて、「チームでは私以外は若い投手が多い。昨年は心配が多かったが、今年は上手くやってくれるだろう。後輩たちみんなが頑張ってくれることを願っている。競争を通じてチームはもっと強くなれる。主力が抜けてもその穴を埋められる後輩たちがいる。今は目を光らせて練習をしている。投手陣が強くなればチームのロングランも続く」と付け加えた。
韓国ではオ・スンファンやチュ・シンスなど1982年生まれの選手が“黄金世代”と呼ばれている。ただ、最近では元千葉ロッテマリーンズのキム・テギュン(39)が2020年10月に現役を引退したほか、元オリックス・バファローズ、福岡ソフトバンクホークスのイ・デホ(39)も今季限りでの引退を表明している。
ただ、オ・スンファンはまだ引退の考えを持っていない。いずれユニホームを脱ぐ日が来るとは言え、それもすぐのことではない。このため、サムスン率いるホ・サムヨン監督も、オ・スンファンが投手陣の中核になると強調した。
「抑えは勝っている状況で最後まで守らなければならない。怖いからといって終わってはいけないと思う」というオ・スンファンは、「自分で自分の引き際を理解しなければならない。その判断を周囲から下されるときはすでにもう遅い。自分が真っ先に知ることになるだろう。それがいつになるかはわからない」と述べた。
ホ・サムヨン監督はサムスンの今季投手陣をけん引する選手にオ・スンファンを挙げている。「プレッシャーはない。プレッシャーと考える必要もない」というオ・スンファンは、「後輩を上手くリードしてほしいということ。マウンドでほかのことを考える必要はない」と伝えていた。
今季に向けた準備を進めているオ・スンファンにとって、引退に関してまだ言及するべき時期ではないだろう。それは彼が年齢と関係なく、今も韓国最強の抑え投手だからだ。
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元阪神・呉昇桓、40歳の今季も“引退”は考えていない…今も「韓国最強のクローザー」と呼ばれるワケ|スポーツソウル日本版 - スポーツソウル日本版
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