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<東京五輪>ハンドボール GK岩下、好セーブ連発 33年ぶり白星に貢献 - 佐賀新聞

 日本―ポルトガル 前半、シュートをセーブするGK岩下=国立代々木競技場

 日本―ポルトガル 前半、シュートをセーブするGK岩下=国立代々木競技場

 ハンドボール男子日本代表の33年ぶりの歴史的勝利に、GK岩下祐太(30)=トヨタ紡織九州レッドトルネード=が大きく貢献した。1日の1次リーグ第5戦ポルトガル戦に先発して、前半に好セーブを連発。前の試合で力を発揮できなかった悔しさを晴らし、最終戦でチームに悲願の1勝を引き寄せた。

 「最後は気持ちと気持ちの戦い、指先まで気持ち込めてセーブしよう」。開幕から5戦連続でコートに立ち、日本のゴールマウスを守ってきた岩下。前の試合のバーレーン戦(7月30日)では、9本のシュートを一つも止められずに、チームは2点差で敗れ、自責の念から人目もはばからず涙を流した。開幕から4連敗で迎えた最終戦に、キーパーとして懸ける思いは人一倍強かった。

 開始早々、1対1のピンチにも素早く間合いを詰めてシュートをブロック。高い打点のジャンプショットも、しっかりコースを読んで、ビックセーブでチームに勢いをもたらした。この試合、体を張って8本のシュートを阻んだ。「(シュートを受けてできた)あざが自分にとって勲章みたいなもの」と胸を張った。

 ハンドボールが盛んな地元の神埼市民や、所属チームの仲間からも、大きな期待を受けて夢舞台に立った。「無観客ということで声援はなかったけれど、テレビの前で応援してくださっている声に勇気付けられた。応援が力になって1勝できた」と感謝する。

 目標としていたベスト8進出はならなかったが、まだマイナー競技のハンドボールにとって、五輪での勝利が意味するものは大きい。五輪前に「自分たちの活躍が競技普及のきっかけになるような戦いを見せたい」と語っていたように、最後まであきらめない姿を自ら示し、歴史を塗り替えた。

 「この舞台で、このチームで戦えたことは誇り。これから先、日本が勝っていけるように、自分が貢献できるように、自分を高めていきたい」。勝利の余韻に浸ることなく、3年後のパリ五輪へ日本の守護神は再始動する。(東京五輪担当・山口源貴)

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