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トルコ沖地震の死者64人に 被害集中地域、地盤影響か - 日本経済新聞

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地震で倒壊した建物のそばで、関係者の発見を待つ人たち=1日、トルコ・イズミル(ゲッティ=共同)

地震で倒壊した建物のそばで、関係者の発見を待つ人たち=1日、トルコ・イズミル(ゲッティ=共同)

【イズミル共同】トルコ、ギリシャ沖のエーゲ海で起きた地震で、トルコ当局は1日、国内の死者は62人、負傷者は900人以上となったと発表した。死者はギリシャ側の2人と合わせて計64人。トルコの地震専門家は地元メディアに、一部地域に被害が集中したのは、軟らかい地盤が影響したと指摘した。

アナトリア通信によると、10月31日夜から11月1日未明にかけ、トルコ西部イズミル県の倒壊した建物から70歳の男性が約33時間ぶりに救出された。同県では8つの倒壊建物で救助活動が継続。余震や自宅の倒壊を恐れ、多くの住民がテントや車内で夜を明かしている。

建物倒壊は同県バイラクルに集中した。震源地から離れた場所だったが、地震専門家は、現場周辺は埋め立て地で地盤が軟らかいため、被害が拡大したと説明した。

バイラクル近くに住む出口朱理さん(42)は「横揺れが長く、危ないと思って机の下に隠れた。キッチンの棚が全て開き、リビングの液晶テレビが倒れた。人生で一番揺れた」と振り返った。

米地質調査所(USGS)によると、地震はイズミルとギリシャ東部サモス島の沖合で10月30日に発生。マグニチュード(M)は7.0だった。一部地域に津波が発生した。〔共同〕

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