パリ北部の中学校脇で、歴史教師の男性が首を切断された遺体で見つかった事件で、地元紙は被害者がイスラム教の預言者ムハンマドの「風刺画」を生徒らに示し、保護者の一部から抗議を受けていたと報じた。授業で何が起きていたのか。
仏紙パリジャンなどによると、男性は今月上旬、パリ北西部コンフランサントノリヌの中学校で、表現の自由を授業の題材に取り上げた。男性は生徒の中でイスラム教徒に挙手を求めた。該当する生徒には教室から出ていいと指示し、何人かは退室。残りの生徒らに対して「風刺画」を見せた。
描かれていたのは、ムハンマドが裸でしゃがみ込み、尻から星を出している姿だったという。仏風刺週刊紙「シャルリー・エブド」は過去に同様のモチーフの風刺画を掲載したことがあるが、授業で使われたのが同じ絵だったのかは明らかになっていない。
生徒の保護者の一部は、学校の保護者会に抗議した。ある男性は13歳の娘がこの授業を受けたとして、ユーチューブに動画を投稿。「(教師は)いったいどんなメッセージを生徒に伝えたかったのか。なぜこのような憎しみを……」と批判し、教師の辞職を呼びかけるよう訴えていた。
事件後に仏警察が射殺した、容…
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