2020年10月03日07時09分
【ワシントン時事】トランプ米大統領(74)の新型コロナウイルス感染は、再選を目指す1カ月後の大統領選に向けて大きな痛手となった。集会などの運動がしばらくできなくなるばかりか、マスク着用を避けるなど大統領としての「無防備さ」も露呈し、国民の評価に影響を及ぼしそうだ。
「私たちは直ちに隔離と回復のプロセスを始める。私たちは『一緒に』これを乗り越える!」。トランプ氏は2日未明にこうツイートした。11月の投票直前に選挙戦に大きな影響を与える「オクトーバー・サプライズ」を地で行く告白に政界は騒然となった。
数時間前にはFOXニュースの番組に電話で出演し、経済成長率が選挙前に「史上類を見ない大きな回復になる」と予告。支持率でリードを許す民主党バイデン前副大統領への巻き返しに強気を見せたばかりだった。
米メディアによると、トランプ氏は残り1カ月、激戦州を飛び回る予定だった。2日以降もホワイトハウスで可能な公務や政務は続けるが、集会を再開できるかや15日の次回討論会が予定通り行われるかは不明だ。
ホワイトハウスではオブライエン大統領補佐官(国家安全保障担当)をはじめ多くの感染例が出た。だがトランプ氏は日常的にマスクを着けず、感染防止に積極的ではなかった。9月29日の討論会ではバイデン氏について「見たこともないような大きいマスクを使っている」と語るなど、着用する人を見下す発言もしばしばだった。
本人が感染したことで同情の支持はある程度集まりそうだ。だが、経済活動や学校の再開を急ぐトランプ氏の選挙メッセージが、これまで以上に「根拠のない楽観主義」と国民に映る可能性も否定できない。
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