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動物園職員、タヌキ5匹を山林に捨て厳重注意…「最良の解決策と」 - 読売新聞

 新潟県長岡市が運営する悠久山小動物園の男性職員が、同園で飼育していたタヌキ5匹を市内の山林に捨てたとして、市教育委員会から厳重注意処分を受けていたことが分かった。

 市教委によると、同園は繁殖期に去勢の措置や分離飼育を怠り、2018年5月にタヌキのペアから5匹の子どもが生まれた。7匹を飼育する余裕がないとして、職員は18年10月に子ども2匹を残し、親子5匹を山林へ運んで捨てた。職員は「飼育舎が狭く、野に放すのが最良の解決策と考えた」と釈明したという。

 19年4月に情報提供を受けて調査を進めた市教委が長岡署へ届け出ると、職員は7月に動物愛護法違反容疑で書類送検され、不起訴(起訴猶予)となったという。監督官庁の長岡保健所は市教委に対し、再発防止を指導するとともに、事実の公表を助言していた。

 だが、市教委は「施設管理を考えての行為だった」と判断したことなどを理由に、昨年9月に職員を指導的措置の厳重注意処分として事実を公表していなかった。市教委は取材に対し、「市民への被害や影響が少ないため公表はしない」と説明している。

 動物愛護法では、愛護動物を最期まで適切に飼育する責務が求められ、遺棄した場合は、1年以下の懲役か100万円以下の罰金が科せられる。

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June 26, 2020 at 03:00AM
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