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前後半にビッグセーブ!プレミア、神村学園の練習で成長したGK川路陽がチームを救う | ゲキサカ - ゲキサカ

[1.2 選手権3回戦 神村学園高 2-1 神戸弘陵高 等々力]

 先制点を決めたMF新垣陽盛(2年)が「きょうは本当、GKに助けられたような試合でした」と感謝し、有村圭一郎監督も「落ち着いてゴールを守ってくれましたね」と評価していた。神村学園高(鹿児島)の守護神、GK川路陽(3年=神村学園中出身)が、前後半にビッグセーブ。チームを勝たせる活躍を見せた。

 本人は後半にセットプレーから失点したシーンで前に出られなかったことを反省する。また、キックミスでピンチを招いたこともあったことから、満足はしていなかった。それでも、「しっかり、他のプレーでミスを取り返せたことは良かった」。特に光ったのは、神村学園のトレーニングやプレミアリーグで磨いてきたシュートセーブ。後半アディショナルタイムには、神戸弘陵が「入ったと思った」というシュートも止めて見せた。

 後半40+2分、神戸弘陵は右サイド後方からのクロスのこぼれ球にエースFW馬場悠平(3年)がいち早く反応する。そして、完全に抜け出して右足シュート。だが、「ちょっと前に出てコース消して、反応して。咄嗟に手が出た」という川路が右上へ飛んできたボールをストップする。

 チームを救うビッグセーブ。この日、川路は前半27分にも相手の決定機を右手でストップしている。その守護神は、「プレミアでずっとやってきて、色々な攻撃を受けてきて、しっかり対応できたのかなと思います」と微笑んだ。

 普段のトレーニングから仙台内定FW西丸道人主将(3年)やU-17日本代表MF名和田我空(2年)らのシュート受けてきた。高校年代トップクラスのアタッカーたちとトレーニングしてきたことは、他校のGKに比べてアドバンテージになっている。

「速いシュートに対して反応できていると思います。結構良いシュートを受けているので。成長できていると思います」と川路。成長を実感している守護神は2日後の準々決勝・近江高(滋賀)戦へ向けて、「セットプレーで決められないことが絶対で、1対1になっても慌てず反応をして防ぎたいです」と誓った。攻撃力を特長とする近江を無得点に封じ、国立へ戻る。

(取材・文 吉田太郎)


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