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【小島伸幸 好セーブ】収穫ありも…課題は「運動量とコンタクト」 なでしこジャパン総評 - サンスポ

サッカー女子W杯で敗退し、ニュージーランドから帰国した(手前から)熊谷、長野、浜野らなでしこジャパン

ベスト8で散った、なでしこジャパンだが収穫もあった。思ったより世代交代が進んでチームがうまくフィット。W杯初出場だった選手も堂々とプレーした。

相手によっていろいろな戦い方ができたこともよかった。引いて守るチームは組織的に崩せたし、スウェーデンのようなパワー系にもまったく歯が立たないわけではなく、世界3位を慌てさせた。優勝するのではと期待を持たせてくれた。

課題は運動量とコンタクト。世界の女子サッカーは驚くほど進歩している。ボールを動かしながら前へというスタイルが浸透している。日本が対抗するには運動量をもっと上げて、もっと激しいコンタクトが必要になる。そして、これは男子の元日本代表監督の岡田武史さんが言っていたことだが「アリのように群がってボールを奪え」ということ。前線でボールを奪い、シュートまで持っていく力強さにやや欠けていたように見えた。

パリ五輪を1年後に控え、池田監督の続投はいいニュースだ。今の実力ならアジアは勝ち上がるだろう。だが、五輪本番はそう簡単ではない。たとえば今回のW杯で落選したFW岩渕真奈の経験が必要になるかも。彼女が本来の調子を取り戻せば、代表復帰の可能性は十分にある。ただ、今大会の前線の選手は結果を出したことも確かだ。

取り組む課題は多いが、なでしこはパリでも十分に戦える。(サンケイスポーツ専属評論家)

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