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GK前川黛也が好セーブ連発で神戸堅首 父・和也さんがゴールを守った広島を完封 - スポニチアネックス Sponichi Annex

明治安田生命J1リーグ第13節   神戸2-0広島 ( 2023年5月13日    ノエスタ )

<神戸・広島> 勝って、サポーターの声援に応える神戸・前川黛也 (撮影・須田 麻祐子)
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 Jリーグ30周年記念マッチとなる明治安田生命J1リーグの3試合が各地で行われ、首位の神戸は広島との上位対決を2―0で制した。FW武藤嘉紀(30)が全2得点に絡む活躍を見せ、GK前川黛也(だいや、28)は2試合連続無失点で勝利に貢献した。父・和也さん(55)はJ開幕期に広島の守護神として活躍した元日本代表GKで、節目の一戦に花を添えた。

 神戸が誇る“ダイヤモンド”が、30周年を迎えたJリーグを彩った。広島との上位対決で無失点。ゴールマウスに立ちはだかったのは、GK前川だ。

 「あの瞬間は冷静に対応できた。驚き」。そう振り返ったのは試合開始13秒だ。左サイドから広島MF川村に決定的な左足シュートを放たれた。だが左足一本でスーパーセーブ。ピンチをしのぐと、1点リードの後半29分にフリーで打たれたFW鮎川のヘッドも冷静に対処した。「GKは得点を取ることはできない。でも1―0とか大事な局面で止めれば、流れを引き寄せることができる」と胸を張った。

 今節は各地で30周年記念スペシャルマッチが組まれている。父・和也さんは広島や日本代表で活躍したGK。2―1で勝利した93年5月16日の市原(現J2千葉)戦では、広島の守護神としてピッチに君臨した。父を追うように、黛也は中学3年時にGK転向。「継続は力」と後押ししてもらい、近所の公園で猛特訓を受けるなどしてプロの舞台にたどり着いた。

 「歴史を積み上げてきた人たちのおかげでプレーができている。感謝を表現できた」と前川。21年3月にはJリーグ発足後初となる父子2代での日本代表入りも果たした。そしてリーグ初優勝を目指す今季は全試合でフル出場を続ける。リーグ最少失点で、最後尾から首位チームを支えている。名前の由来はダイヤモンド。光り輝く宝石のように存在感を示し、神戸の新しい歴史をつくる。

 ◇前川 黛也(まえかわ・だいや)1994年(平6)9月8日生まれ、広島市出身の28歳。大分U―12、広島ジュニア、同ジュニアユース、広島皆実高、関大を経て17年に神戸加入。J1通算77試合出場。21年3月に初の日本代表入り。1メートル91、86キロ。利き足は右。

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