日本代表が14年ぶりに世界一を奪還した野球の国・地域別対抗戦、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)。プロ野球、米大リーグでそれぞれ開幕を迎える侍ジャパン戦士の中には今季、偉大な記録を達成しそうな選手がいる。
山本の4冠阻むのは…
日本の精神的支柱となったダルビッシュ有(パドレス)は日米通算200勝まであと12勝に迫っている。昨年9月に日米通算3千奪三振を達成した右腕は日本ハム時代に93勝、米大リーグで95勝。昨季は16勝を挙げており、故障がなければ十分に達成可能だ。
過去、日米合わせて200勝をマークしたのは203勝の黒田博樹(元広島、ドジャースなど)、201勝の野茂英雄(元近鉄、ドジャースなど)の2人だけ。田中将大(楽天)が日米通算190勝であと10勝としており、どちらが3人目になるか注目される。
1次リーグのオーストラリア戦で4回1安打8奪三振の快投を演じ、準決勝のメキシコ戦では2番手で登板した山本由伸(オリックス)。昨季、史上初めて2年連続の投手4冠(最多勝、最優秀防御率、最高勝率、最多奪三振)を達成したプロ野球界屈指の右腕だ。今季も3年連続の達成へ期待がかかるが、最多奪三振のタイトル争いでは強力なライバルがいる。日本代表の一員としてWBCでともに戦った佐々木朗希(ロッテ)だ。
昨季の山本の奪三振数は205個。佐々木は173個で2位だった。ただ、奪三振率(9回平均の奪三振数)は山本の9・56に対し、佐々木は規定投球回に届かなかったものの、12・04で上回っている。仮に山本の奪三振数、佐々木の奪三振率が昨季と同程度だった場合、佐々木は今季の129回⅓から投球回を154回に増やせば、山本の奪三振数を抜く計算になる。昨季まではコンディションを重視して登板間隔が開くこともあったが、4年目で初めてシーズン通してフル回転すれば、山本の牙城を揺るがす存在になる。
村上は「清原超え」なるか
1次リーグの韓国戦でリリーフした松井裕樹(楽天)は史上9人目の通算200セーブまで残り3。昨年8月に山崎康晃(DeNA)が29歳10カ月で達成しており、今年10月で28歳になる左腕の最年少記録更新は濃厚だ。
準決勝のメキシコ戦で逆転サヨナラ打を放った村上宗隆(ヤクルト)は、通算200本塁打まで40本としている。2月で23歳になったばかりの村上が今季中に大台に乗せれば、清原和博(元西武など)の24歳10カ月を大幅に更新する最年少記録となる。決勝でソロ本塁打を放った岡本和真(巨人)も、200発まであと35本に迫っている。
ベテランらしい活躍を見せた山田哲人(ヤクルト)は複数の節目の記録を目指す。過去43人の通算300本塁打まであと29、1500安打まで99、300二塁打まで25、200盗塁まで10に迫る。7月で31歳とまだ老け込む年齢ではない。
名球会入りに挑むベテラン
侍ジャパンの選手以外にも快記録達成が期待される選手がいる。
39歳のベテラン、平野佳寿(オリックス)は名球会入会資格の日米通算250セーブに挑む。過去の達成者は、岩瀬仁紀(元中日)407セーブ、佐々木主浩(元横浜、マリナーズなど)日米通算381セーブ、高津臣吾(元ヤクルト、ホワイトソックスなど)同313セーブ-と3人だけ。あと29セーブとしている平野はまず、チームで抑えの地位を確保する必要がある。
通算2千安打まで中島宏之(巨人)があと77本、大島洋平(中日)があと115本としており、名球会入りを視界に捉える。青木宣親(ヤクルト)は日米通算ではすでに達成しており、プロ野球だけでの2千安打までは残り126安打だ。
通算200勝までは石川雅規(ヤクルト)が残り17。昨季は6勝。積み重ねで大台に迫りたい。今季、楽天からトレードで中日に移籍した涌井秀章は過去在籍した西武、ロッテ、楽天で最多勝のタイトルを獲得している。プロ野球史上唯一の記録で、中日でもタイトルを取れば4球団での最多勝となる。
坂本勇人(巨人)は通算416二塁打で歴代9位にランクイン。あと3本で長嶋茂雄、7本で王貞治(いずれも元巨人)のチームのレジェンドを上回る。プロ野球記録は立浪和義(元中日)の487本にどこまで迫るかも見ものだ。
「日米通算勝利」「最年少セーブ」「最年少本塁打」…侍ジャパン戦士が今季挑む「200」の大台 - 産経ニュース
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