昨季のチームに光明をもたらしたのは、新人で守護神の座を勝ち取った大勢だ。57登板で1勝3敗37セーブ、防御率2.05。巨人からは2011年の沢村拓一以来、11年ぶりとなる新人王に輝いた。
マウンドでは常に強気だったが、人知れず重圧と闘っていた。関西国際大時代は右肘のけがで目立った成績を残せなかった。それだけに、ファンからの信頼を勝ち取りたい、自分を選んでくれた巨人に恩返しがしたい、という思いが強かった。シーズン中は決して弱音を吐かなかったがシーズンが終わると、本音をこぼした。
「野球が怖くなった。ファンの人の信頼、先発投手の勝ちや野手の人たちの頑張りが自分の結果で無駄になる」。最高のパフォーマンスを見せたい一心でマウンドに立ち続けた。自然と口にするのは、仲間への感謝の言葉。重圧にも負けず、謙虚な姿が多くの人の心を動かしてきた。
1年目しか挑めない記録へ、大勢の強い思いを感じた。シーズン最終戦の10月2日DeNA戦(横浜)で37セーブ目を挙げて新人最多記録に並んだが、「あの失敗がなかったら」と悔やんだのは、1点リードの9回に登板した5月8日のヤクルト戦(東京D)。4安打2失点で初のセーブ失敗、プロ初黒星。結果的に38セーブのマクガフ(ヤクルト)に届かず、ルーキーイヤーのセーブ王も逃しただけに、「あの失敗がなければ、新人最多記録を更新できていた」と振り返る。
この苦い経験は今季に必ず生きる。常に上を目指し、どんなに結果を残しても満足しない大勢なら、今季こそはセーブ王に輝くと信じている。(水上 智恵)
【巨人】大勢「あの失敗がなければ…」悔しさが来季セーブ王の糧に…担当記者が見た2022年総集編 - Au Webポータル
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