J1参入プレーオフ(PO)圏外の8位モンテディオ山形が水戸ホーリーホックにスコアレスドロー。4試合ぶりの勝利を逃した。

GK後藤雅明(28)が前半にシュート10本を浴びたが好セーブを連発。後半は攻撃陣のスイッチが入り得点を目指したが、ゴールをこじ開けることはできなかった。ピーター・クラモフスキー監督(43)は「前半の立ち上がりで苦しんだ部分はあったが、選手たちはよくやってくれた。献身的に自分たちを信じて戦ってくれた」と振り返った。

終盤は押せ押せムードだった。後半44分に相手DFが退場。10人の相手に対し、人数をかけた攻撃でチャンスを演出。試合終了間際にはチームトップ9ゴールのFWデラトーレ(30)が痛烈なシュートを放つもポスト直撃でゴールならず。会場からはため息が漏れ、大声援で後押ししたサポーターに勝利を届けられなかった。無失点に抑えたGK後藤は「自分のプレーよりも勝ちたかった。勝利に導けるようなプレーを全員がもっとやらないと勝てない」と言葉を絞り出した。

3~6位までが臨めるPO出場には厳しい戦いが待ち受けている。9日現在、6位徳島、7位仙台が勝ち点「59」で並び、山形は「58」。残りは2試合。5位大分、6位徳島との上位との勝敗次第で運命が決まる。指揮官は「次の試合もタフな試合になると思うが、勝ち点3を目指して戦いたい」と意気込んだ。大逆転でのPO進出へ、何とか最後まで食らいつきたい。【相沢孔志】