◇10日 J1第29節 神戸0-0名古屋(ノエビアスタジアム神戸)
ノエスタの夜空に響く、神戸サポーターのため息。その先にいたのは、193センチの長身。名古屋グランパスのGKランゲラックが2度にわたる足でのスーパーセーブを見せた。「あの2つのセーブだけではなく、どんな試合でも、どんなゴールでも守るのが私の仕事」。冷静な面持ちで、プレーを振り返った。
まずは後半21分。神戸のMF汰木の、ファーサイドへのシュートを、左足を伸ばしてはじき返した。「まあ、他にもセーブしたと思うけど、良かったと思う」。守護神の口調は、いたって冷静だった。
後半41分には、まさに神業を見せる。CKから始まったピンチ。右ポストに当たって跳ね返ったボールが、神戸のDFトゥーレルへ。ゴールエリア内で「2メートルくらいかな」という超至近距離。それでも「体を大きく見せて防ぐものだが、その前に本能。自然に体が動いた」と足を出して止めた。長谷川監督も「動かない、というのが相手は打ちづらい。存在感を今日も見せてくれた」と称賛した。
守護神が熱く語ったのは自らのプレーではなく、今季3バックを組むDFラインへの賛辞。今季出番をつかんだDF藤井を「ファンタスティックプレーヤー。空中戦では日本人でもブラジル人でも、誰にも負けない」と手放しで褒めた。そして2018年からともにゴールを守る丸山、中谷は「コミュニケーションは全然問題ない」と変わらぬ信頼をのぞかせた。
「飯倉もいいセーブをしていたと思う。どちらに転んでもおかしくなかった」と、相手GKにも敬意を表した。直後、飯倉がランゲラックの後ろを通った。2人は笑顔でがっちりと手を合わせ、健闘をたたえ合った。紳士的、そして仲間思いの守護神が、チームをまたひとつ救った。
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守護神ランゲラック”神セーブ”連発 長谷川監督も称賛「今日も存在感を見せてくれた」【名古屋グランパス】 - 中日新聞
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