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阪神・ケラーが初S 開幕当初続いたセーブ失敗…103戦目おまたせ - サンスポ

クローザーの役割を果たし、ナインと喜ぶケラー(中央)(撮影・安部光翁)

(セ・リーグ、広島5-7阪神、18回戦、広島12勝4敗2分、7日、マツダ)期待された場所に、期待通りの相手打者を圧倒する姿で君臨した。ケラーが本来の剛速球と切れ味鋭い変化球を携えて、九回のマウンドで〝守護神テスト〟に合格した。虎のブルペン陣に、新たな手札が加わった。

「本当にチーム全体での素晴らしい勝利。負けてはいましたけどもブルペンが粘って、野手が逆転して。本当にチーム全体での素晴らしい勝利」

待ちに待った来日初セーブを記録し、心地よさそうに汗をぬぐった。7-5の九回に登板。6日はサヨナラ打、この日はソロ本塁打を放っていた秋山を153キロ直球で三振。続くマクブルームは低めのカーブで2者連続の空振り三振に仕留め、最後は坂倉を初球153キロで中飛。1回を三者凡退で連続無失点試合は「12」に伸ばした。

2020年、21年シーズンに2年連続セーブ王のスアレスに代わる抑えと期待されたが、シーズン序盤は調整不足で苦しんだ。3月25日のヤクルトとの開幕戦(京セラ)の九回に登板して逆転を許すと、同29日の広島戦(マツダ)では九回にサヨナラ負けにつながるピンチを招いていた。

9回のマウンドに上がった阪神のカイル・ケラー=マツダスタジアム(撮影・中島信生)

〝あの頃〟とは別人の姿で借りを返した。当時の広島戦での苦い思い出を払拭し「3月に自分のせいで負けてしまった。それをやり返すという意味では、それができた。本当にうれしい」と声を弾ませた。好物は、ラーメン、お好み焼きにたこ焼き。虎でラーメン好きといえばメッセンジャーが有名だが、背番号42は豚骨がお好みだ。

「汁なしラーメンも好きで、寮で自分で作るんだけど、ゴマ油とか、コチュジャンを入れて毎日作ってる」。日本の暮らしに慣れてきたことも、好投を後押しした。

6日にサヨナラ打を食らった岩崎の無念も晴らした。矢野監督は「優(岩崎)はきょう使う気なかった。ケラーも最近いいボールを投げていた。(ケラーが)コロナじゃなかったらもうちょっと早い時でもそういうことを考えてはいた」と起用理由を明かした。

背番号42は7月15日に新型コロナの陽性判定を受けて一時離脱したが、指揮官の期待はふくらんでいた。岩崎との〝ダブル守護神〟が可能なら、采配の幅も広がる。指揮官は「ケラーもしっかり行ってくれたのは、プラスアルファの要素ができて、いろんなオプションも使える」とうなずき、ケラーも「3人で終えようという気持ちをしっかり込めて投げられた」と自信を漂わせた。奇跡のような逆転Vを叶えるため、新たな選択肢が切り札になる。(新里公章)

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