長谷部誠(38)と鎌田大地(25)が所属するアイントラハト・フランクフルト(ドイツ)がPK戦の末にレンジャーズ(スコットランド)を破って42年ぶり2度目の優勝を果たした。Eフランクフルトは来季欧州チャンピオンズリーグ(CL)に出場する。

鎌田はフル出場し、PK3人目でもキックを成功させた。長谷部は後半13分から途中出場した。

試合はEフランクフルトがFWボレのゴールで追いつき、1-1のまま延長戦に突入。終盤はレンジャーズに押し込まれる状況が続いたが、GKトラップが文字どおり守護神の働きを見せて勝利を引き寄せた。

延長後半13分、右クロスに走り込んだ相手FWケントがトラップと1対1となってシュート。これを同GKが体に当ててはじく「神セーブ」。ケントは信じられないというような表情で頭を抱えた。

PK戦ではEフランクフルトは3人目の鎌田を含む5人全員が成功。トラップはレンジャーズ4人目ラムジーのシュートをセーブして優勝の立役者となった。プレーヤー・オブ・ザ・マッチももちろんトラップだった。

トラップは「信じられない気持ちだ。まだ呼吸を整えようとしているところだよ。我々、フランクフルト、地域、ドイツ全体にとって素晴らしいことだと思う。こういう形でファンに恩返しできたのは本当に格別だ」

「優勝できると信じていた。諦めず、自分たちを信じ続けた。僕らの人生の中で最も強烈な経験で、回復する時間が必要だ」

「今夜が僕の夜というわけじゃない。みんなの夜だ。1人だけではどうすることもできない。チームで勝ち取ったんだ。国内リーグでは欧州カップ戦出場権を得られずに残念だったけど、来季欧州CLに出場するのが楽しみだ。言葉が見当たらないよ」などと話した。