
台湾プロ野球(CPBL)の味全ドラゴンズに所属する田澤純一投手が、13日に今季29セーブ目を挙げて、チームタイ記録のセーブ記録を作った(16日時点では30セーブ)。9日の登板では、27セーブ目を記録し、高津臣吾氏(現・東京ヤクルトスワローズ監督)が2010年に樹立した日本人選手のセーブ記録(26セーブ)を更新し、CPBL史上最多としていた。 【写真】トップは25億円超? 日本人メジャーリーガーの歴代最高年俸ランキング
高津氏の記録を超えた田澤
「超えたの? 光栄です!」 高津氏の記録を更新したと知ったとき、驚きを示した田澤。台湾メディアに対し、「(高津氏は)昔、話をしたこともあり、素晴らしい人。台湾に来る前に、色々アドバイスをしてくれて。台湾での野球経験は、(自身の)キャリアで特別な思い出となり、プラスにもなるよ」と語ったという。 高津氏も、かつて唯一大リーグ、日本、台湾、韓国のプロ野球全てでセーブを挙げた投手だった。田澤は「他の国に行きたいか」と問われると、「他のオファーが来てももちろんいいが、こんな(高津氏のような)すごいことは特に考えてないね」と笑った。 かつて米大リーグでも活躍し、ワールドシリーズ制覇も経験した田澤は、味全ドラゴンズからも絶対の信頼を置かれた。ドラゴンズは現在リーグ最下位と低迷しており、今季は48勝(11月16日の時点)にとどまっているが、田澤のセーブ数は、すでに勝利の半分以上を占めており、完全にクローザーとしての役割を果たしている。 ドラゴンズの葉君璋監督も田澤の成績を絶賛する。 「田澤がいないと、本当にチームの成績を想像できない」
狙うはセーブ王
台湾プロ野球に加入した元メジャー右腕は、多くの現地ファンに愛されている。 葉監督も「できれば、来シーズンも残ってほしい」と話しており、田澤も「まだコーチ陣と話してないが、シーズンが終わったらしっかり考えたい」としている。 味全ドラゴンズの球団セーブ記録は、ガルシアの29セーブ(1996年)だった。 葉監督は「田澤が出たいと言ったら登板させるよ。彼もセーブ王を目指すと思う、30セーブはかなり意味がある数字だ」と田澤の記録を後押しする構えだ。 セーブランキングトップは16日時点で、陳韻文(統一ライオンズ)の32セーブで、田澤は2位に位置している。ライオンズはチーム順位1位につけており、最下位チームの田澤がここに食い込んでいるのは異例とも言えるだろう。 今年のCPBLは、新型コロナの影響で中断した時期もあり、シーズンは11月中旬である今も続いている。田澤は、「もうおじさんだから、こんな時期で休憩したいよね?ワールドシリーズも終わったよ」と冗談めかしつつも、「残りのシーズンも全力で完走したい」と覚悟を決めている。 鄭仲嵐
ベースボールチャンネル編集部
田澤純一、台湾プロ野球で快挙。セーブ数はチーム勝利の半分以上 ヤクルト高津監督の偉業超えも(ベースボールチャンネル) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース
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