<ニッカンスポーツ・コム/プロ野球番記者コラム>
西武平良海馬投手(22)が、新たな記録に手が届こうとしている。3日時点で19セーブ、21ホールドで、あと1セーブで「20セーブ、20ホールド」を達成する。過去にセ・リーグでの達成は11年久保(巨人)の1人のみで、パ・リーグでは初めてだという。
図らずも、配置転換がもたらそうとしている。序盤はセットアッパーとして登板し無双状態で「0」を積み重ねた。5月途中から増田に代わって抑えになってからも、変わらぬ安定感を発揮。7月6日の日本ハム戦(旭川)で今季初失点し、連続無失点記録が39試合で途切れたが、日本記録を更新するなど開幕から盛り上げ、東京五輪にも出場した。
怒濤(どとう)のシーズンを過ごす一方で、途中での配置転換とあって、ホールド数もセーブ数もタイトルには届かない位置にいる。開幕前、「今年は数字にこだわりたい」と目標に掲げたのは「防御率0点台」と「最優秀中継ぎ」のタイトルだった。50試合以上投げて、防御率0・80(3日時点)という数字を残しながらも、“無冠”となりそうな晩秋を前に、「20セーブ、20ホールド」という、新たな勲章を手にしようとしている。
2日の日本ハム戦(札幌ドーム)では、同点の9回から登板し失点でサヨナラ負けを喫した。2試合連続は今季初。シーズン終盤、疲労もきっとあると思う。でも立場が変わっても、やるべき仕事を貫き続けてきた豪腕だ。リーグ初の快挙も、ただ淡々と当たり前のように達成するに違いない。【西武担当=栗田成芳】
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西武平良“無冠”返上へ パ初の「20セーブ20ホールド」へあと1セーブ - プロ野球番記者コラム - 野球コラム - ニッカンスポーツ
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