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広島・栗林 球団新人最多タイ25S! 8戦連続セーブでプロ野球新人記録王手! - デイリースポーツ

 「DeNA2-3広島」(25日、横浜スタジアム)

 ドラフト1位ルーキーが球団史に名を刻んだ。広島の栗林良吏投手(25)が九回を1回無失点で25セーブ目を挙げ、2003年の永川勝浩(現投手コーチ)が持つ球団新人最多セーブ記録に並んだ。8試合連続セーブで、15年にDeNA・山崎が達成したプロ野球新人記録の9試合連続セーブにも王手をかけた。チームは連勝で5位・DeNAと0・5ゲーム差に迫った。

 窮地をしのいで偉業達成だ。栗林は1点リードを守り切るとグラブを力強くたたき、安どの表情を浮かべた。

 東京五輪の決勝・米国戦で胴上げ投手となり、金メダルを獲得した横浜スタジアムで25セーブ目。03年に永川が記録した球団新人最多セーブに並んだ。

 「やっぱりうれしいし、1つの目標として頑張りたいと思っていたので、並べたのはすごく良かった。本当は昂也(高橋)にウイニングボールをあげないといけないけど、昂也に『もらっていい?』と言って、もらった」

 9月は3試合目の登板。15日の中日戦以来で中9日と間隔が空いたこともあり、制球に苦しんだ。1死から代打・ソトにストレートの四球。桑原の左前打で一、二塁とされた。それでも柴田を宝刀フォークで三振。代打・関根は遊飛。1回無失点で締めくくった。

 佐々岡監督は「さすが。ピンチになっても冷静さがあった」と称賛。記録に関しては「あとは30セーブというのも(目標になる)。1つでも多く記録してほしい」と期待した。

 座右の銘は「謙虚」。感謝は常に忘れない。愛知県内の実家に帰れば、祖父の墓磨きを欠かさない。「どんな時でもそばにいてくれると思っている。祖母は大事な試合前にお墓参りに行ってくれる。家族内でも『仏壇の前で祈ってね』みたいな感じで言ってくれる。そういう意味では家族全員、同じ気持ち」。家族の存在が背中を押してくれている。

 守護神としての心持ちは開幕から不変だ。「打たれて負けたら、頑張ってきた(試合時間の)3時間が無駄になる。緊張感やプレッシャーは感じている」。本拠地のナイターなら8時前に球場入り。最善の準備を心掛けていることが記録につながった。

 7月14日・中日戦から8試合連続セーブ。15年のDeNA・山崎が達成したプロ野球新人記録の9試合連続セーブにも王手をかけた。

 「たくさんアドバイスをもらった。本当に自分にとってはプラスです」。背番号20を受け継いだ永川コーチら首脳陣に改めて感謝を口にした新人が、快進撃を続けていく。

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