「またやられちゃうんじゃないか」
昨シーズン、入団6年目にして最も苦しい一年を過ごした。 5年間で「163」記録したセーブが、2020年はわずか「6」に留まった。セットアッパーへの配置転換、さらにプロ入り後初のファーム降格も味わった。防御率は自己ワーストの5.68だった。 不振の原因とは何だったのか。山崎は言う。 「コロナの影響でシーズンの開幕が遅れたなかで、調整がうまくいかなかったのかな、と。無観客の影響もあったかもしれない。それに、これまでずっとムチを打ってきた体の状態が崩れ出すような感覚もあった。そういったものが、すべてこのタイミングで来てしまったのかなって」 山崎は、袋小路に立たされていた。 見かけ上の球速は例年とさほど変わらなかったが「ぴったりハマる感覚はなくて」。空振りがほしい場面で奪えず、「相手から見やすいボールになっている」と、自分が投げる球への疑心を募らせた。 ストレートとツーシームのコンビネーションも研究し尽くされていた。 勢いが盛んだったころ、待たれているとわかっていてもストレートを自信を持って投げ込めたが、昨年は痛打の記憶が腕の振りを鈍らせた。 「またやられちゃうんじゃないかって。その気持ちがボールに乗り移っちゃうというか、なんか弱いんですよね。それでも投げようとするけど、小手先でストライクゾーンを外しちゃったり。それがどんどん悪循環になり……」 決め球であるツーシームの軌道も、すでに打者の感覚にインプットされていた。操る2球種、その両方とも、武器としての役目を十分に果たせない状況に追い込まれていた。 「もう投げるボールはわかってるし、軌道もわかってる。さあ、打ってごらん、みたいな感じ。自分でボールを投げているのに、どんどん自分に不利な方向に行ってしまっていたんです」
秋晴れの初セーブ――山崎康晃がクローザーに復帰するまで/BBB(BAY BLUE BLUES) -in progress-(週刊ベースボールONLINE) - Yahoo!ニュース
Read More
Bagikan Berita Ini
0 Response to "秋晴れの初セーブ――山崎康晃がクローザーに復帰するまで/BBB(BAY BLUE BLUES) -in progress-(週刊ベースボールONLINE) - Yahoo!ニュース"
Post a Comment