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<ベルマーレだより>五輪で躍動 GK谷選手 好セーブは努力の結晶 - 東京新聞

東京五輪準々決勝でニュージーランドに勝ち、森保一監督(右)らにねぎらわれるGK谷選手(左)=カシマスタジアムで

東京五輪準々決勝でニュージーランドに勝ち、森保一監督(右)らにねぎらわれるGK谷選手(左)=カシマスタジアムで

 東京オリンピックが幕を閉じた。金メダルを目指したサッカーU−24日本代表は、惜しくも4位。3位決定戦でメキシコに敗れた時の選手たちの涙は今も記憶に新しい。メダルには届かなかったものの、大会を通じて一枚岩となって熱い戦いを続けたチームには大きく心を動かされた。

 多くの選手が活躍した中で、とりわけ大きな話題となったのは谷晃生(こうせい)だろう。湘南ベルマーレに所属する二十歳のゴールキーパーは全試合にフル出場し、好セーブを連発。PK戦にもつれ込んだ準々決勝ニュージーランド戦ではPKストップで勝利を呼び込み、時の人となった。

 印象的だったのは、PKをストップした直後、ガッツポーズが出そうな場面でも顔色ひとつ変えず淡々と次の準備をしていたこと。本人は「まだ試合は終わっていなかったので、一喜一憂するべきではないと思った」と冷静に振り返った。

 常日頃から準備の大切さと一つ一つ丁寧にプレーすること、そして一喜一憂しないということを意識している。あの大舞台で冷静にいつも通りのプレーができたのは、偶然でも幸運でも、ましてや突然の成長でもない。コツコツと努力を続けてきたからだ。

 ゴールキーパーのトレーニングは地道である。泥だらけになり、練習着がすぐに破けるほどハードなトレーニングを来る日も来る日も続ける。代表ではほとんどのチームメートが年上だったが、最後尾で守る谷を頼もしく思っていただろう。積み重ねてきた日々を知っているからであり、谷が謙虚に自身と向き合ってきた証しである。

 Jリーグに帰ってきた谷は変わらない。黙々と真摯(しんし)にトレーニングに打ち込んでいる。(遠藤さちえ=湘南ベルマーレ広報)

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