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イラン科学者暗殺 イスラエル、核開発阻止とバイデン氏牽制の一挙両得が目的か - 産経ニュース

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 【カイロ=佐藤貴生】イランの核科学者、モフセン・ファクリザデ氏が首都テヘラン東方で暗殺された事件で、ロウハニ大統領は29日までに、イスラエルが関与したとして報復すると明言した。同国のネタニヤフ政権は各国大使館に警戒レベルの引き上げを指示したが、暗殺に関しては沈黙を守っている。真相は不明だが、イスラエルが疑念を持たれる“動機”はある。

 まずはイランの核開発に対する懸念だ。ファクリザデ氏は核兵器製造を目標に2003年まで続いた「アマド計画」を主導したとされ、ネタニヤフ首相は18年、この計画の首謀者としてファクリザデ氏を名指しで非難。イランが15年に欧米などと結んだ核合意を隠れみのにして計画を再開したとの見方を強めていた。同氏はミサイルに搭載する核爆弾の小型化も手掛けたといわれる。

 また、暗殺事件は米政権の移行期に起きた。米次期大統領に就任する見通しとなったのが、イランとの対話を模索するバイデン前副大統領だ。暗殺を通じてバイデン氏に警告する意図を読み取る向きもある。

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