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災害への備えにも!乳児用液体ミルクについて知ろう【授乳の不安解消ガイド】 - Benesse 教育情報サイト

2018年日本国内での液体ミルクの販売が許可され、2019年から実際に販売スタートしました。海外では浸透している液体ミルクですが、これまでは人工乳といえば粉ミルクしか選択肢がなかったからこそ、どんなときに使ったらよいものなのか戸惑うこともあるでしょう。液体ミルクのメリットや注意点を紹介します。

この記事のポイント

乳児用液体ミルクとは?どんなときに便利?

乳児用液体ミルクとは、粉ミルク同様母乳の代替として使用できるようにつくられた製品で、乳児に必要な栄養条件を満たしているものです。

乳児用液体ミルクは調乳や温めなおしの必要がなく、開封後すぐに赤ちゃんにあげることができます。赤ちゃんとの生活では、授乳や調乳ができる環境を考え、出かける先も限られてしまう…ということもありますが、液体ミルクを使用することでそのような制限が緩和されます。また、調乳の必要がないので保護者の荷物を減らすことができたり、普段調乳に慣れていない男性だけで子どもをみるということへのハードルを下げたりするというメリットもあります。

赤ちゃんへの授乳は、感染症予防の観点から母乳育児が推奨されていますが、様々な事情で完全母乳での育児ができないことも珍しくありません。また、液体ミルクは常温(およそ25℃以下)で長期間保存することができるため、災害用の備蓄にも適しています。日本では、地震や台風、近年では豪雨災害も毎年のように起こっており避難生活を余儀なくされる事態は誰にでも起こりえます。液体ミルクを適切に使用すると、そのようななかでも赤ちゃんの栄養を確保することができるのです。

  • 液体ミルクは常温で長期保存が可能
  • 液体ミルクは温め不要ですぐ授乳できる
  • 液体ミルクは日常でも災害時でも有用である

液体ミルクを取り扱う際の注意点

常温で長期保存ができる液体ミルクですが、その取扱いには注意するべき点もあります。

【赤ちゃんへのあげかた】

衛生上の観点から、授乳する直前に開封するようにしましょう。液体ミルク自体は減菌済で衛生的に利用できるものですが、飲み残しは雑菌が繁殖しやすいです。飲み残しが出たときには保存せず、廃棄しましょう。
また、開封前によく振って濃度を均一にするなど、製品によって適切な取り扱い方法が異なります。製品に記載されている取り扱いの注意点をしっかりと確認してから授乳しましょう。

【保存方法】

直射日光や火気の近くを避けて保管しましょう。
液体ミルクは常温で長期保存可能ですが、特に夏場などは保管場所が想定外に気温が上がることもあります。例えば、避難を想定して防災グッズを車に備蓄しておくという方法をとることもありますが、車中の気温変化は把握しきれないので液体ミルクを車中で保管することは避けたほうがよいでしょう。

また、液体ミルクの消費期限は容器により異なりますが6か月〜1年となっているため、他の備蓄品とあわせて定期的に見直しをするようにしましょう。

  • 液体ミルクは開封後すぐに授乳する
  • 飲み残した液体ミルクは廃棄する
  • 各製品に記載の取扱方法に従う

災害用にはどれぐらい備蓄しておくべき?

普段は完全母乳育児または母乳とミルクの混合授乳をしている場合でも、災害発生時や避難時はストレスや、安心して授乳できる環境が整っておらず一時的に母乳が出づらくなることもあります。災害用の備蓄としては、1週間の避難期間を想定して備えると良いでしょう。

非常時に備えて液体ミルクを保管しておくときの注意点としては、次の2つが挙げられます。

・製品によって消費期限が異なる(約6か月~1年間)
・子どもの月齢によって一回の授乳で必要なミルクの量が変動する

特に子どもが飲むミルクの量は月齢だけではなく、よく飲む子・あまり飲みたがらない子というような個性もあります。我が子の個性にも合わせた量を検討しましょう。

また突然災害時に突然あげてもうまく飲めない可能性があります。平常時に、味に慣れてもらう機会を作ると良いでしょう。液体ミルクは、月齢が低い赤ちゃんであってもスプーンやコップで飲ませることができます。普段使っている哺乳瓶を除菌して清潔に繰り返し使うということが難しい可能性もあるので、使い捨ての哺乳瓶も用意してあると安心です。

  • 子どもの月齢や飲む量を考慮して備蓄する
  • 災害時は母乳をあげられない可能性もある
  • 製品の消費期限をしっかりと確認する

まとめ & 実践 TIPS

乳児用液体ミルクは母乳の代わりにもなる製品で、日常にも災害等の非常時にも便利なものです。特に、大人だけでも不安や強いストレスを感じる災害発生時や避難時には、赤ちゃんを守るための要素として強い味方になってくれます。正しく理解し利用することで、赤ちゃんの健康と成長を支えてあげましょう。


出典:消費者庁 特別用途食品を活用するには「乳児用液体ミルクってなに?」
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内閣府 防災情報のページ「できることから始めよう!防災対策 第3回‐内閣府防災情報のページ」
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