フレームワークとは「思考の枠組み」のこと。元マッキンゼーで、現在は経営者へのエグゼクティブコーチング、人材戦略コンサルティングを行う大嶋祥誉氏が、新刊書『超速フレームワーク』を上梓。本書からの抜粋で、本当に使える実用性・汎用性の高い鉄板フレームワークをわかりやすく紹介していく。今回は、課題を体系的に「漏れなく、ダブリなく」整理し、根本的な原因と具体的な解決策を発見するために有効なフレームワーク「ロジックツリー」について。
● 「ノー残業デー」が 解決策にならない理由
今回は皆さんが抱えている、さまざさまな「問い」「課題」に対して、それを解決するために何をしなければいけないか、どのような思考・行動をすればいいのかを見ていきます。
ビジネスシーンでも日常生活でも、問題がなかなか解決しないのは、問題の背景や構造が明らかになっていないことが原因のひとつに挙げられます。
たとえば、ある企業で「残業が多い」という課題があったとして、短絡的に「『ノー残業デー』をつくろう」という解決策を考えたとします。
この解決策で効果が出る場合もありますが、本当の問題点や問題の構造を把握していないと、「今日はノー残業デーだから残りは明日に回して、明日、残業しよう」「今日は残業ができない日だから、仕事を持ち帰って自宅で仕上げよう」など、ほかの日の残業やサービス残業が増えるだけといったケースも見られます。
人員に対して仕事の絶対量が多ければ、残業時間を減らすことは容易ではありません。みかけ上の残業時間が減っても、1人あたりの仕事量は変わらないからです。
この場合、増員を図るなり、仕事の絶対量を減らすなりしなければ、「残業が多い」という課題は解決しないでしょう。つまり、「残業が多い」原因を徹底的に洗い出したうえで、解決策を考えるべきなのです。
● 問題解決に欠かせない 「漏れなく、ダブりなく」
こうしたケースで、問題や課題を体系的に「漏れなく、ダブリなく」分解・整理をし、根本的な原因と具体的な解決策を発見するために有効なフレームワークが「ロジックツリー」です。
次の例でも考えてみましょう。
「このクルマを買うべきか?」「この人と結婚すべきか?」といった「問い」を立てた場合、皆さんなら、どのように思考を進めていくでしょうか。
「このクルマはスピードとハンドル操作は抜群なんだけど、デザインがイマイチだな」「あの人はまじめで誠実なんだけど、一緒にいても面白くない」といった具合に、いろいろ思いついたものをチェックしていくかもしれません。
これが趣味の話や友人との他愛ない会話であれば、特に問題はありません。ただし、事業や人生を左右するような重要な意思決定だったり、大きな投資を決断しなければいけなかったりする場合、思いつくまま、ランダムに検討していくのはリスクが大きく、効率もよくありません。
重要なのは「漏れなく、ダブリなく」必要なことがらを網羅することですが、ランダムな思考では、本当に必要な検討すべき項目を「漏れなく、ダブリなく」リストアップすること自体が難しいのです。
そして、もしリストアップから漏れていた項目が、重要な内容だったとしたら、適切な判断や意思決定をすることが難しくなります。
「漏れなく、ダブリなく、すべてを網羅する」ことが問題解決には欠かせないのです。
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