連載:サクッと読める!テレワークしぐさ
新型コロナウイルス感染防止のため、自宅でのテレワークに挑戦しているITmedia NEWS編集部の面々。慣れない自宅での仕事で、記者たちが直面した困りごと、気付きをサクッとご紹介します。
ITmedia NEWS編集部でテレワークが始まって早1カ月。取り立てて大きな問題はなく、原稿を執筆したり、会見のライブ配信を見たりといった業務を自宅で行っている。しかし(個人的には)致命的な問題に気づいた。それは運動不足だ。
テレワークを始めた2月時点で、「通勤していたときよりも、体を動かさなくなった」とは感じていた。自宅から最寄り駅まで往復20分の徒歩がなくなり、多くの会見や発表会が中止、オンライン配信になったことで、取材先を行き来する時間も少なくなった。これまで意識せず日常で体を動かしていた機会がなくなったのだ。
さらに追い打ちをかけたのがスポーツジムの休館だ。政府が「密閉されて換気が悪く、人が集まる場所」の利用を控えるよう呼び掛けたことを受け、筆者が通っていた24時間営業のスポーツジムも休館を発表した。
4月に結婚写真の撮影を控える筆者は、何が何でも見た目の現状維持に努めなければならない。自宅でも運動しようと、同僚が薦める「リングフィットアドベンチャー」の購入を考えたが、Nintendo Switch本体を持っていないため断念。代わりに、簡単なワークアウトができるようにトレーニングマット(税込2690円)をAmazon.co.jpで購入した。出費を極力抑え、筋トレ方法を紹介するYouTubeやスマートフォンアプリを使って、“家トレ”を行うことにした。
仕事後すぐにワークアウト、動画・スマホアプリの可能性
家トレを2週間続けた結果、動画やアプリを使っても十分に運動できると感じた。
まず、仕事後すぐにワークアウトを始められるのは良い。普段は勤務先や自宅からスポーツジムに通っていたが、その時間を有効に使えるので時間の節約につながる。
動画やアプリには初心者から上級者向けまで、1つの部位を鍛えたり有酸素運動を行ったりと、さまざまな種類があるので選ぶのが楽しい。自分が運動する目的やレベル、絞りたい部位などを把握している人は、用途に合ったものを選ぶといいだろう。
筆者の場合は、マレーシアのパーソナルジムが運営するYouTubeアカウント「BEST BODY LIFE」の動画を愛用。鍛えたい部位別や有酸素運動用の動画が10分程度にまとめられており、トレーナーが体の動かし方や呼吸方法を分かりやすくアドバイスをしてくれる。
筆者にとってはプログラムがそこそこきつく感じ、途中でつらくなって「もう限界......」と思えたときに「あと少しです!」と励ましてくれる点も魅力だ。日ごとに上半身・下半身と鍛える部位をざっくり分け、有酸素運動の動画も組み合わせてワークアウトしている。
どの運動を選べば良いか分からないという人向けに、メニューをカスタムしてくれるスマホアプリも登場している。アディダスのトレーニングアプリは、まず「体力をつける」「健康を維持する」「とにかく痩せる」といった目標や難易度を選ぶと、回答に応じたメニューを自動で作成してくれる。
筆者は「筋力をつける」という目的で「ちょっとキツい」を選び、スクワットやロシアンツイストを行うメニューに挑戦。腕立て伏せの状態から両足を左右にジャンプする「SKIER ABS」がハードだった。
Leap Fitness Groupの「自宅トレーニング」というアプリは、全身や部位別の他、初級・中級・上級に分かれている。メニュー選びに困ったり、パーソナルトレーニングはハードルが高いと感じたりしている人でも使いやすい。筆者は主に中級向けをやっているが、30分以上のメニューもあるので時間に余裕があるときに利用している。
人の目がないので、追い込みが甘くなる?
一方、家トレならではのデメリットも感じた。
自重トレーニングがメインでは専用マシンに比べると負荷が足りないため、どうしても物足りなさは感じる。自宅でもできるマシンや器具を購入すれば良いが、コストやスペースを考えると難しい。
家トレは自分のみで行うため、どうしても「今日はこれで良いかな」「明日頑張ろう」と追い込みが甘くなってしまうことも課題だ。スポーツジムは皆が運動のために集まっており、他の人やトレーナーの視線があるため「もうちょっと頑張ろう」と思えるのだ。
とはいえ、運動できる環境が限られる今、自宅でテレワークをしていて「ちょっと運動不足かな」と感じる人にとって、動画やアプリは解決策の一つになるかもしれない。5〜10分程度で終えられるものも多く、在宅勤務の休憩中にも利用できそうだ。
これまで筆者は動画やアプリの存在は知ってはいたものの、習慣的に利用したことはなかったが、日頃の運動不足解消や気分転換に役立つツールとして可能性を感じた。日々新しい動画やアプリが登場しているので、スポーツジムの再開後も活用してみたい。
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