新型コロナウイルスの感染防止策として、突如として在宅勤務に切り替わるなど、多くのビジネスパーソンが、テレワークに転じるなど環境の変化があるかもしれない。
そのような中、テレワーク中によく生じる自己管理に関する悩みの解決策を、自ら会社を経営しながら、グロービス経営大学院 客員准教授も務め、効率的な仕事の進め方などを教える河野英太郎さんに聞いた。
テレワークで一番大変だったこと1位は「怠けてしまう」こと
新型コロナウイルスの感染リスクを減らすためにテレワークを導入している企業が増えていることを受け、シューマツワーカーは2020年2月下旬に関東に住む20代~40代の男女200人を対象に「テレワークに関するアンケート調査」を実施した。
その中で、テレワークの経験をしたことのある人に対して、「テレワークをして一番大変だったことを教えてください」の問いについて、次の結果となった。
「怠けてしまう」が25%でトップ。次いで、「セキュリティリスクがある」が17%、「生産性が下がる」「無駄な出費が増えた」が12%となった。
会社で仕事をしているときと比べて、自律・自己管理の面がうまくいかないことが多くの人が抱える悩みであるようだ。
テレワークのよくある「自己管理」に関する悩みの解決策
これまでオフィスワークだった人が、急にテレワークになった場合、自己管理が必要になることに戸惑うことも多いはず。そんな人に起こりがちな悩みを3つ挙げる。
それに対する解決策を、日本IBM・現役社員時代に出版された著書『99%の人がしていない たった1%の仕事のコツ』がベストセラーになるなどして、仕事の進め方を極める河野さんは、次のようにアドバイスする。
【悩み1】締め切りがあるものは集中力を持ってこなせるが、締め切りがないものは気が緩みがちで、集中力を保てない。
「“締め切りがない仕事”については、まず締め切りを作るのが基本だと思います。すべての仕事には、本来、締め切りがあるはずだからです。自分の中でマイルストーン(中間目標)を組み、その時点で、上司や同僚とのビデオチャットや電話会議を設定するのです。
もしいくら考えても、どうしても締め切りが思い浮かばない仕事があるとしたら、それは実はやる必要のない仕事かもしれません。仕事を棚卸してみるいい機会、と考えてみてはいかがでしょうか」
【悩み2】家事・育児などのプライベートと隣り合わせの在宅勤務で、会社の仕事とはどう分けるべきか?
「一つの視点として、『仕事とプライベートの時間帯を明確に分ける必要があるのか?』という問いがあります。実際には、仕事とプライベートまだらになっていいのではないでしょうか。21世紀に入り、『ワークライフバランス』という言葉が一般化しましたが、その後、ここ数年は、仕事もプライベートも人生の一部と考える『ワークライフインテグレーション』や、仕事こそ人生であるとする『ワークイズライフ』といった考え方も加わっています。
ICTが進化した昨今、夕方に会社での仕事を切り上げ、家事や子育てをした後に再び、夜自宅で仕事に向かうのは普通のことになっていました。
仕事環境が変化したこの機会に、『昼間は必ず仕事、その後必ず夜以降に家事・育児』という考え方から自分を解放してみてはいかがでしょう。
上司や同僚とのコラボレーションタイムなど、時間を共有しなければいけないとき以外は、自由に自分のタイムスケジュールを組み上げてみるという発想も、今や現実的になっています」
【悩み3】在宅勤務中のサボり癖を直したい。
「なぜ、仕事をサボってしまうのでしょうか。『何か、どうしても仕事より優先したいことがある』からでしょうか。または、『何かあるわけではないが、ただ仕事をやることに疑問があるor面白くない』からでしょうか。もしかしてそれ以外?
1点目であれば、それを優先すべきでしょう。そして2点目であれば、今の仕事について、改めて考えてみる良い機会かもしれません。
『10億円あったら今の仕事を辞めますか? 辞めないのであれば、それはあなたが今やる価値のある仕事です』という問答と同じように、サボってしまうにはそれなりの理由があるはずです。現実を直視しながら、検討してみてはいかがでしょうか」
いずれも単なる目先の解決策ではなく、この事態を大きくとらえる、視点を提供されたように感じる。突如としてテレワークに変化したビジネスパーソンは、この機会に仕事に対する考え方を見直してみるのもいいかもしれない。
【取材協力】
河野 英太郎さん
(株)アイデミー執行役員CSO(Chief Strategy Officer)、(株) Eight Arrows代表取締役、グロービス経営大学院客員准教授
東京大学文学部卒業、同水泳部主将。グロービス経営大学院(MBA)修了。
電通、アクセンチュアを経て日本アイ・ビー・エムに16年勤務。複数社の人事制度改革やコミュニケーション改革、人材育成、組織行動改革、ソフトウェアの日本展開などを推進。
著書に2013年ビジネス書大賞書店賞を受賞した「99%の人がしていないたった1%の仕事のコツ」シリーズ (d21)等がある。著書累計発行部数は160万部超。
取材・文/石原亜香利
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March 25, 2020 at 05:38AM
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